陰陽太極図のアップデート

陰陽太極図

陰陽太極図 ☯ は、世の中が陰と陽から成り立っていることを図示したものと言われています。「森羅万象は、明と暗、光と影、正と邪など、相反するもの同士で成り立っており、白黒で分けられるものではない」というありがたい教えを伝えています。しかし、2020年の現代では軽んじられています。

現代は思想の多様化が進み、人々が全く別々のことを考えています。物事を善悪に二極化して判断していては、日常的な誤解や対立を免れず、疲弊する一方でしょう。今こそ太極図の伝えるバランス感覚を学び、物事を極端に考えるのではなく、多様な世界をありのままに見つめる姿勢が必要ではないでしょうか。

そんな太極図のニュアンスが人々にもっと伝わるように、アップデートしてみましょう。


まず白と黒の2色では、いかにも「白か黒か」の二元論を意味してると受け取られかねません。「白黒の両極端ではない中間がある」と伝わるよう、グラデーションにしましょう。

陰陽太極図 グレースケール


極端さは無くなったものの、まだ世の中にあるものを網羅できているとは言えません。白黒以外の概念もあるのです。フルカラーにしましょう。

陰陽太極図 フルカラー


これで網羅できた?いいえ、物事に表や裏があることをうまく表現できていません。平面の限界です。立体に拡張しましょう。

陰陽太極図 立体


目に見えていなかった部分も存在が示されるようになりました。


ところで、森羅万象とはこの太極図だけに包括されるのでしょうか?異なるサイズ、異なるスペクトル、異なる形状も存在していいのでは?いいとも!

陰陽太極図 バリエーション


さらに森羅万象は不変であり、いま見えているものが次の瞬間同じであるとは限りません。時間に応じて変動させるべきでしょう。

陰陽太極図 トランスフォーム


多くの概念が可視化されましたが、目に見えているものが全てではありません。知覚できない何かが、僕らの知覚可能範囲の外に幾重にも無限に広がっていると考えるべきでしょう。

陰陽太極図 不知覚領域


なんだかひどく見づらくなってしまいました。これでは何を伝えようとしているのか分かりません。もっと見やすく、描きやすい形状にしましょう。


陰陽太極図


これでよし。アップデート完了です!