加齢の王子様

ガッカリー

僕もいまやアラフォー。日常のいたるところで老いを痛感しています。


今日は春の陽気に誘われて外を歩いていると、ふとオタフクソースの匂いに気づきました。周囲にお好み焼き屋があるわけでもないのに。

匂いの元は、ほかでもない僕の汗でした。無味無臭をウリにしていた僕が、こんなにもコク深くなってしまうとは!野菜とフルーツのニュアンスが含まれていなければ、ただのオイリーなオヤジです。愕然としました。


体質の変化は、ほかにも全身に表れています。基礎代謝は明らかに落ちており、1年前と同じ食事でも太りやすくなっています。いまや標準体重の上限ギリギリです。

ヒゲや鼻毛には白髪が目立つようになり、モミアゲは玉ねぎの根のようになってきました。うねりながら白さを主張してきます。


また感受性も変化し、あらゆる情報がどうでもよくなってきました。

ニュースはもう NHK と BBC ぐらいしかチェックしません。その他の情報は勝手に脳が避けます。

映像や音楽の多くは雑音にしか聞こえず、すぐスキップしてしまいます。

本はゆっくり読むようになり、以前のように次々に多く読むという姿勢ではなくなりました。漫画は数年前から全く読みません。

またゲーマーだったはずの僕は、プレイしたゲーム45本連続で「つまらない」という感想が漏れました。


総じて、興奮や快楽を刺激するようなメディアに全く心が反応しなくなりました。取り入れるべき情報は極めて少ないと悟り、それらをゆっくり見て、考えるようになりました。

ある意味ムダが無くなったので、決して悪いことばかりではありません。しかし、心身の衰えをただ傍観していられるほど達観してはいません。ワシャ、まだまだやれるんじゃ。


緊急事態宣言が明け、ワクチンが出回ったら、若さを探しに行こうと思います。

具体的には、キリストの血を受けた聖杯を見つけ出し、それで水を飲んで、永遠の若さを手に入れようと思います。そしてうっかりニセの聖杯で水を飲んでしまい、骨になる所存です。

(『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』より)(ネタがオッサン世代)