新作読み切り『ル・ナフィア』を公開しました。前作『光のカミーユ』 同様、画家クロード・モネと、その妻カミーユを描いた作品です。
前作は主にモネ目線でしたが、今作はカミーユ目線です。それに伴い、抒情に寄った描き方になっています。
なおモネの『睡蓮』は、原題では複数形で “Les Nymphéas (レ・ナフィア)” ですが、この漫画では単数形の “Le Nymphéa (ル・ナフィア)” としています。カミーユを一輪の睡蓮に見立てるという意図であり、誤訳ではありません。でもフランス語知識ゼロの僕がググって得た知識だけで発想したので、間違っている可能性があります。正しい用法をご存知の方がいたら教えてシルブプレ。
モネ関連の作品のアイディアは、ほかにも義娘ブランシュ・オシュデ(2番目の妻アリス・オシュデの娘)を主人公にしたものがあります。モネそっくりの絵を描く才能があり、晩年のモネの唯一の助手を務めた人物で、面白いストーリーが描けそうです。
しかしモネ風のストロークの描きすぎで僕の手が粉々になってしまったので、しばらく保留します。次回作はラスコー洞窟の壁画ぐらいシンプルな絵にしたい。