『ドンジニア』が連載終了しました。ベストチャレンジに最初に投稿したのが2016年8月だったので、かれこれ2年半ほど描いていたことになります。ご愛読いただきありがとうございました。
終了の理由は、単に経済的なものです。comico の作品一覧を見れば分かりますが、明らかに数字が低いです。これについては連載開始前から予期していたので、驚きやショックは皆無です。連載中に達成したかった創作上の目標は、ある程度達成できています。僕のメンタルに関する心配はまったく無用です。
この判断について、僕は comico に対してネガティブな感情は抱いていないです。こんなストレンジな作品を公式連載させたのは comico でした(たぶんほかの出版社じゃ門前払い)。いろいろプロモーションもしていただいています。マジ感謝しかねえ。
「売上が低ければ打ち切り」は、漫画業界全体で数十年来引き継がれているルールなので、comico だけを非難するにはあたらないです。ただ、このルールは今や漫画文化を停滞させていると感じています。これについてはいずれ別の記事で書きます。
一部のエピソードで「これ comico ディスってますよね?」というコメントが付いてますが、そういう意図ではないです(確かにそうも読み取れますけど)。もっと漠然と、世の中のサービス全体を風刺しています。comico がそれらのエピソードに気分を害して、連載を打ち切ったという事実はありません。……ありませんよね?
なお、5月11日に電子書籍が全2巻で発売予定です。comico で公開したときと比べて、色のコントラストを高めて見やすくしたり、セリフを一部修正しています。
お買い求めあれ。
また、LINE スタンプも発売されました。
SEにしか使えない?「ドンジニア」スタンプ - LINE スタンプ | LINE STORE
コンセプトは「SE向けのスタンプ」です。WEBサービスの開発中や運用中によく使う用語が並んでいます。
…が、そもそも多くの SE は LINE が好きじゃないです。「ログがサーバーに残らない」「スレッド機能が無い」「一覧性が悪い」といった理由で。つまり、もはや誰が買うのか分からないシロモノです。
あえて使うとしたら、文脈を無視してスタンプを貼りまくることで、ドンジニアらしいカオスを再現できます。連載終了に伴いカオス不足を感じている人は、自らカオスを作り出してください。
次回はどこで何を連載するかは確定していませんが、ぼんやりと候補は決まっています。順調に行けば、数ヶ月以内に新作を公開できると思います。そのへんの動向は Twitter (@muratagawa)で報告します。要チェケラ。